この前の夏に、プラネタリウムを観に行った。人生で初めてのことだ!
 息子が地域の「科学館」に通っていて、最初はただゲームを楽しんでいた。パソコンでもできるパズルやスロット、神経衰弱。息子はただ単に、ここに来ると遊べる!という楽しさから通っていたのだが、これが全て惑星や星座に関するもので、段々と興味が湧いていったようだ。
 息子の脳はやはり男の子のせいか(*心理学のカテゴリーの「男の子と女の子の脳のちがい」を読んでみて下さいね)、母親の私にとっては「何故そんなことを頭にインプットするんだろう」と無駄に思えるようなことを覚えていき、集中力を発揮。一番最初は、親も忘れかけてしまいそうなタイヤ。タイヤの動きにやたら執着。そのうち車のナンバープレートから数字とあらゆる文字。並行して新幹線や電車。それらが走っている場所に興味を持ち出して地名、さらに地図。そこから高速道路。並行して奥田民生の歌詞、曲の長さ。どれもバカみたいに(失礼か)一生懸命覚えて得意になっていた。
 いや、良いんですよ、色々知っていくのはね。でもそうやって得た知識をずっと身に着けているわけではない。ま、自分の中のブームが去れば多少興味は引きずっていてもすぐ忘れていくわけなんだわ。だから別にスゴイ!というわけでもない。それに、母親としては、もっと先に発達してほしいところもあるわけですよ。もう少し気持ち安定してよ、怒りをコントロールしてよ、ゆっくり寝てよ、って感受性とか情緒とかそういうことについつい期待がいってしまうから、ものすんごい無駄なことに思えてしまうんですね。まあ態度に出したりはしないですけどね。一応「ほほう」と感心することにしているので(笑)
 そしてそれが今度は惑星、星座にハマった。だからどうだって感じなんですよね、正直。これがずっと続いていくとも思えないし。半年も経てばまた違うことに興味いっちゃうだろうし。
 で、プラネタリウムに行くことになった。実は昔から「デートでプラネタリウムに行ってみたい。さぞかしロマンチックだろう。」などと思い描いていた私。家族でほのぼの行くことになったがそれも良いだろう。でもどんなテレビでも20分も見続けたら限界の息子。集中力が続かない。45分もあるプラネタリウムなんて、幾ら好きでも無理だよ。暗いし静かにしていないといけないし眠くなるよと言ってみたが、夫が「きっと好きだから大丈夫」と言い、見ることになった。