夫が走ってみることになったのだが、彼の足は、なんと!自分の体重を支えられなかった。じん帯を痛めた夫は「僕の体重はそんなに重いのか……。」とショックを受けて、限られた時間で水泳を始めることにした。時間が限られているので、かなり不自由したが、何とか時間をやりくりしたようだ。自転車こぎも始めた。
 じん帯の痛みが落ち着いた頃、職場にあるルームランナーで走っているうち、ジョギングにハマった。
 今や、ピチピチのTシャツを着て(そうじゃないと、乳首がこすれて痛いんだって!女の人のブラジャーってよくできたもんだ、と夫婦して唸ったものだ)、スパッツも短パンもはきこなす。下着もピチッとしたものじゃないと、落ち着かないと、彼の服装が一新。夕方のジョギングでも、車に気づいてもらえるように派手な色の上下を着ているので、レスキュー隊のようだ。
 彼の好きな言葉は「長く走れば走るほど、ボクの抱えるいろんな問題は小さくなる」(adidas)となった。
 それを実感しているのだろう。
 さらに、私が何かと体調を崩す度に「ジョギングはどうだい?」と勧めてくるようになった。精神的に参っている時にも「ジョギングするとスッキリするよ。」と。
 実は私もジョギングまではいかないが、運動して体を動かした後の、ちょっとした爽快感を知ってしまっている。子供ができて、今住んでいる車社会の中で日常を過ごして、まったく体を動かさなくなってしまっていた時に、夫に勧められて、30分ほど歩いてみたことがある。歩き終わった時に、自分のテンションがやたら高くなっていることに気づいた。夫や子供に大きな声でやたらに話しかけている自分を、ふと客観的に感じて笑えた。
 はー体を動かすってストレスが抜けるんだ。
 そういえば、水泳していた時もそうでした。泳いでいるうちに、止まらなくなってくる、一かき、一かきする度に、いやなことをぶつけるような気持ちになり、時間を追う毎にどんどん気持ちが軽くなっていく。しかし、今住んでいる場所は、時期によって、水泳を度々できる環境にない。そしていきなり走るには、膝があまり丈夫ではない。
 なので、とりあえず、今は歩くことにしている。
 結構ハマってます。子供がすぐ風邪ひくし、私もすぐ体調くずすので、なかなかコンスタントに実行できないけれど、大抵30分〜40分。坂道を上がり続けることもある。もっとコンスタントに歩けるようになったら、1時間位は歩き続けたいですね。その中で何分か走る時間もあれば最高。