0歳代の赤ちゃんを見ていると、本当に可愛いな〜と思う。出す声や泣き声も、ちっともうるさくなく、赤ちゃんと一緒になってお喋りしたくなる。息子もこんなだったな〜。
 きっと今必死だから、何言われても「あらそうお?」って思うんだろうけど、本当に本当に、アッという間に幼稚園児になっちゃうんだからね!
 って言いたい。で、自分の子供が0歳から4歳になるまでアッという間だと思うくらいだから、もっと先輩のお母さんたちに「中学や高校になると、喋ってくれなくなるわよ〜。あの甘えや後追いは何だったの?!って思うのよ。アッという間だから、今のうちよ〜。いっぱい可愛がるのよ〜。」みたいに言われると、最近は「本当にそうなのかもしれない。」としみじみ思うようになった。
 痛いと、すぐ「痛いよ〜母さん。ここが痛い。ココ!」とアピールする息子。面倒臭いと思いつつ、いやあこんなことももうしばらくすると、言ってくれなくなるかもしれない。母さん母さんと、喋ってきたり、泣いたりからんだり、うっとうしくても、そのうち立場が逆転するのだ。息子に喋ろうとすると「うっとうしいなあ」なんて思われちゃうのだ。面倒臭いなあ、話がわからんヤツだなあ、とか思われちゃうのだ。
 あ〜そうなったら、って思うとさ〜!気が済むだけ甘えてね〜!!という気持ちでいっぱいになる。今のうちだけや〜ん。今だけなんや〜ん。
 毎日毎日、怒った日も、息子の寝顔を見てから寝る。
 寝ている時の顔は、赤ちゃんの時とそう変わらない。しかし、よく見ると、わっ足がこんなところまで!手がこんなところまで来ている!こんなデッカイ子供を産むことなんかできないもんねぇ。わー大きくなっちゃったんだー。またしみじみ実感する。
 息子が幼稚園で自分の世界を作りつつあること。その世界に私は介入できないし、すべきではないということ。を、少しずつ実感として思い知っているからかもしれない。息子が少しずつ離れていく寂しさを、切ない気持ちで見守っていくしかない。

 赤ちゃんを見ると、懐かしさで胸がいっぱいになる。この瞬間、大変だと思う瞬間はそのうちすぐ過ぎ去っていくんだよ〜。よく目に焼き付けて、赤ちゃん時代を楽しむんだよ〜。泣いてることなんか大したことない、泣いたって良いんだよ、泣き顔をよく覚えて、泣いている赤ちゃんを楽しむくらいで良いんだよ〜。
色々思いながら、そこらですれ違う赤ちゃんと、そのお父さんお母さんを微笑ましく見る。どうか気楽にね、と思いながら。