男の子と女の子の違いについて、以前から感じることがあるので、それに関しても書いていきたい。
 生まれたばかりの赤ちゃんは男女の差などないという説を唱える人も結構多い。しかし育てながら、それは違うと実感する場面に多く出会うし、話もくどいと思うほど、あちこちでよく聞く。
 例えば、一人目をある程度育てて二人ができてから、育児ノイローゼに陥った人の話を聞けば、大抵二人目は男の子なのだ。一人目が女の子であったり、比較的接しやすい男の子であったり。
 例えば、おばあちゃん世代が「もう孫の面倒はたくさん!」と音を上げるのが早いことがある。その中の多くに、おばあちゃんがお母さんの頃、女の子ばかりを育て、孫を見る時になって、その孫が男の子だと、扱いづらさにうんざりするらしい。
 例えば、母親同士集まった時、0歳代の頃であるにも関わらず「そんなに大変じゃないよ。」という母親は、「比較的」なのだが、女の子の母親が多く「一人遊びしてくれない」「ずっと泣いている」「構ってとまとわりつかれる」「抱っこ抱っことしつこい」という母親は、やはり「比較的」だが、男の子の母親が多い。
 女の子の母親の中には、0歳代から「そんなに大変、大変て必死になるのがわからない」という人もいて、男の子のお母さんの苦しさや辛さをわかってあげられない人もいる。
 実感なのだが、女の子の中にも大変な子はいる。男の子の中にも接しやすく、親がラクだと感じる子はいる。でも割合が違う。そして女の子の‘大変な子’と男の子の‘大変な子’は、やっぱり違う。男の子は、大人しい子でも怪我が耐えなかったり、無謀だったり、母親からは理解できないことが多い。頭の構造がね。どうしてそこへ考えが及ぶの、どうしてそこからそうなるの。どうしてそんな気持ちが起こるの。どうして、どうして……と延々続く「どうして」。
 何しろ母親にとっては異性なのだ。実はそれは、脳の働きから既に違っているのだ。
 女の子を持つ母親は「赤ん坊の頃の子供に性差はない」と言う人が多い。
 しかしそれは、男の子を育てたことないからなのだ!そして、そんな私は女の子を育てたことがないから、女の子の苦労を知らない!なので、女の子を育ててみたいという思いは強い。女の子には女の子の特有の苦労があると言う。お母さんに厳しいという点。ませていて、口答えが巧みだという点。カチンとくることをわざという点。大人になってお母さんと接する時間が長い分、衝突もいつまでも続く点。でも、実際に育ててみないとわからないことはたくさんあるはずだ。だから、まあ言ってみればお互い様なのだ。お互い様なのだから、対立はやめましょうね。
 で、大人の男女の考え方、思考からつながる言動の違いについては、一時的なブームから注目されていたけど、子供の男女差について書いてある本が少ない。あまり差があることを強調しないようにする風潮があったからだろうか。しかし、様々な本を読んで、あらゆる事実がわかってきたのだ。