好きなお笑い番組は、今でも色々あるし、もちろん今までもあった。
 今までで一番のお気に入りは、「内P」だ。
 大喜利の課題が多く、皆の工夫がとても面白かった。アテレコや、怖い話作り、なども大好きだったし、スペシャルで行われる無茶な俳句作りや露天風呂対決なども、夫と笑い転げていた。他にもゲームが色々と面白かった。例えば、一人一人の禁句が違って、自分の頭にその禁句を張って皆にはわかるようにする。しかし自分では禁句が見えなくてわからないので、お互いにその禁句を言わせようと引き出すゲームなども、とても可笑しくてお腹を抱えて笑ったものだ。
 この番組で、すっかりファンになったのが、さまぁ〜ずだ。
 ちょっと下品に走ることもあるが、大竹と三村が、面白いことを言ってはお互いにお互いの言ったことに対してかぶせていくのが楽しかった。二人の、あまりに自然な仲良しぶりもほのぼのした。大竹は、ねじまがった所があって、笑いにも一癖二癖あるのだが、個人的にお気に入りなのは三村の方だ。
 咄嗟に面白いことを言わなければいけない、というムードの中で、どうにも思い浮かばずにどぎまぎしていたりする。うまく言えなくて、または間違ったことを言って、赤くなっていたりする。……この「うまく言えなさ加減」が、どうにも可愛らしい。そしてそんな自分を恥ずかしがって照れてしまうところ。
 それでいて、時々、よくそんなこと思いついたなと感心するような大喜利をこなしたりする。そう、たま〜にある大ホームランに、やっぱりお笑いをする人なんだなあと夫と感心しつつ大笑いする。又、あまりものシンプルな言葉や思いつきを、何のためらいもなく、言い放ってしまうところに魅力がある。
 ネタをする時には、練習嫌いがたたるのか、汗ダラダラになっているが、彼の練習風景を見て、あーやっぱりお笑いの人なんだと感心した。原稿を見て、スッと自分の世界に持っていき、いきなり演技を始める。でもこれも、もっと才能があって、練習熱心な人なら、凄みも出るんだろうなあと思いつつ、彼ののほんとした感じに安心させられる。
 もちろん、明らかにネタを作っているのは大竹だし、司会進行やその場の取り繕いなど、大竹がいなくては、さまぁ〜ずはあまりに心細い。と思うのだが、傍から見ていて、三村は、大竹の原稿にちょっと口を挟んだり、大竹の毒が強くなりすぎた時に和ませる役目を果たしているのではないかと推測される。大竹の一方的な台本をそのまま舞台でやっているのを見た時に、三村の存在がいかにさまぁ〜ずを支えているかを知った。
 その他に、男同士で話す時に、面白いことを言おう言おうと気負わずに、とても自然に話しているところも良いですね。