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結婚してしばらくは、毎日外に出ることができなかった。
働いていた頃は、毎日外に出ていたわけだが、外で仕事をすることが生活のほとんどすべてで、家で手伝いをすることはあまりなかった。せいぜい休みの日に夕食を一度作るとか、皿を一度洗うくらい。
結婚して、家事に追われると、それだけで私はクタクタになってしまった。
だから、一日おきしか外出できず。一日おきに外出し、一日おきにウチの中で休憩。そうでないと、疲れて疲れて仕方がなかった。結婚する前は、主婦になっても働きたいな、なんて思っていたが、そんな淡い希望はすぐに消え去る。
そのうち、胃潰瘍になってしまった。
幼い頃から悩まされていた自律神経失調症もひどかった。
札幌の某インターナショナルスクールで働いた時も、自律神経失調症があまりに激しくてねぇ。急な補足として教師の真似事をさせられたので、任された期間はほんの一瞬に過ぎなかったのに、その後半年程、人に会うことすら辛くなってしまった。唯一、自律神経失調症のいやな症状の出ない相手が夫だったので、夫には随分もたれかかり、心配をかけたことだろう。
さらに、なかなか妊娠しなかったので、婦人科にもチラホラと通うこともあった。もう病院通いはうんざりだったので、そこそこであきらめようと話していた。このことについては、別の機会にまた書きましょう。