でもね、集まりを立ち上げたものの、正直言って、私は皆を引っ張るタイプではない。私の家族も、親友たちもその辺はそうだよね、と納得してくれるところだ。
 だから、グループを保つことに対して、しんどいことも多い。
 それでも、あまりの貧相な子育て支援のこの地域で、何もしないわけにはいかないのだよ。これで良いのかなと発足して一年は、何度も自問したけど、幸い、一人の奥さんが猛烈に支持してくれているのが伝わって何とか頑張れている。いや、頑張らないようにしている。どっちだ。頑張りすぎないようにしている。
 ストレスにならないように、皆に仕事を分担したり、毎回集まりの主催者を変えたり、機関紙作りを手伝ってもらったり。

 実家が関西にあったり、夫の実家が札幌にあったり、夫の出張であちこち都会に出ると、子育ての環境が、ここよりは整っていて本当に羨ましいのよ。暮らし始めたらそれはそれできっと、そこでも不満は多いだろうけど。
 こんな、ボンヤリさんの私がサークルを立ち上げざるを得ないほどの子育て環境、想像してみて下さいな〜。ちょっと同情するでしょお?
 でも、本にも書いたんで、読んでくれた人はわかると思うけど、その土地のことについて、好きだの嫌いだの言わず、じっくりつきあうべきだと。「とりあえず」で、理解できるのに、3年はかかると。
 今ここに住み始めて3年位。
 最初は大嫌いだったけど、まあ悪くもないかなんて思い始めているくらいだからねぇ。
 ただ、一箇所にとどまっているのが苦手みたいでね。
 どこに住んでいても、良いんだよな、結局。でもそこが一番だとは思っていないし、そこしか知らない、そこの良さしか語れないっていうような井の中の蛙になるのだけはいや。
 色々な土地の良さがあって、でもどこでも批判すべき点も忘れたくない。