4歳の息子は、奥田民生の歌を歌っている時、声を張り上げたり、すごく小さい声にしたりする。
 奥田民生、やっぱりすごいなあ〜といまさらながらに感心してしまう。それだけ、奥田民生がちゃーんと素人さんにもわかるくらいに、しっかり表現しているってことだ。しかも4歳の子供です。そんな子供にわかるくらい、強弱つけているってのは、歌手として素晴らしいですよねえ!
 息子はまだ音痴だけど、リズム感と耳は良い。
 曲を聴きながら、何となくリズムに乗って、頭をフンフン揺らしているのを見ると、へぇちゃんとリズム刻んでるんだーとわかる。ドラムの真似事をしている時も、なかなか曲に合っている。ギターもめちゃくちゃだけど、ちゃんとリズムは合っている。
 私が鼻歌を歌っていて、例えそれがサビの部分じゃなくても「それって『○△』って曲?」と聞いてくる。奥田民生のDVDを見ている時もそうだ。ステージ上でアレンジを変えての、前奏が始まる。しかし、かすかに聞こえてくる元の前奏のメロディを聞き取り「あっ『△□』の曲が始まった。」と言う。何度も何度も聴いて、覚えたわけではなく、初めて聴いたアレンジでも、歌詞が始まる前に言い当てる。
 ……。フーン。好きなんだ……。
 でも、まだ習いたくないのねぇ。
 ま。良いんです。ウチは「のんびり子育て」を理想としてますから。
 本人がその気になった時が、始める時。
 そのうち、活かせると良いね。大きくなって、そういうのが出来ると、心が豊かで気持ちにも余裕ができるから、何かできるようになると良いね。
 というわけで、チャンスは与えたい。今のところは、楽器屋さんにはよく連れて行っている。でたらめに、でも無心に、ドラムやキーボードを叩いている4歳児を見つけたら、ウチの子かもしれないです。