さて、前回の文から、少々無理した態度を取らなければいけない親のことを書いた。
 頑張ってるよ、これ以上無理しなくちゃいけないの?って疑問を持った方もいるかもしれませんね。
 子供の前で気分的な余裕を持ち、前向きに生きている姿を見せるためには、色々な感情をどうやって消化すれば良いのか。これ以上どうやったら頑張れるのか。
 それは、子供以外の、自分の‘話せる相手’に聞いてもらうというしかないそうだ。
 話せる相手は、時には夫であり、学生時代からの親友であり、母親友達であるだろう。内容によっては、自分の親かもしれないし、そうであれば、なかなか良い親子関係が築けてますよね。聞いてくれる相手は、できるだけ日常的に話せる人が良いだろう。メールや掲示板だって良い。しかし気をつけなければいけないのは、自分が求めている答えではないことを言ってくる相手は選ばない方が良い。とにかくガス抜きに徹する。―ということを許してくれる相手であること。そして、それは一方的であってはならない。つまり、自分も時として完全な聞き相手になることである。そうやって、自分の気持ちはいっぱい吐き出し合いましょう。できれば泣いてしまいましょう。いっぱい安心して緊張をほぐして、また母親業に戻りましょう。それを許しあえる相手というのが、本当に自分と相性が良いということになりますよね。
 ずっと頑張るなんてやってられないもの。
 そんなに頑張り続ける人こそ「良い子」にならなければいけない、という苦しいカプセルの中に入っているアダルト・チルドレンなのだ。大人になりきれない子供の心のままの大人。大人のふりをして、精神状態は子供の頃から抜け出せない、という大人をアダルト・チルドレンと呼ぶらしい。
 以前も書いたことがある。自立と孤立は違う。
 上手に息抜きし、依存できる人が、真に自立していると言えるらしい。
 大変だけどね、頑張りましょうね。いっぱい愚痴言って、またスッキリ新しい気持ちに切り替えられるように。……これってわかりますか?いっぱい泣いて、気持ちを上手に切り替えられる、つまり子供と一緒なんですよ。健全な子供は、日々そうやって気持ちを吐き出しては、また元気に日常を過ごせるようになる。
 大人も一緒なんですね。
 そしてきっと忘れないで下さい。母親はいつだって子供にとって一番なのだ。皆に自信を持っていてほしいと思います。