・息子が3歳だった頃、すぐに「何で?」と聞きたい時期があった。そしてむちゃくちゃな言葉を作って楽しむ時期も始まっていた(これは現在も継続中だけど)。
 ある時、
 「○○ちゃん(お友達の名前)は、何で女の子なの?」
 と聞くので
 「何でだろうねぇ? じゃあミツ(息子の名前)は何で男の子なんだろう?」
 と聞き返してみた。
 すると
 「セーギョーが ガンジャッてね、コローーーーーーンて寝転がったからなんだよ。」
 と訳のわからないことを言い、いかにも納得したという表情で、丸まりながらコロリと寝転がってみせてくれた。
 なんだそりゃ。         


・現在4歳の息子が、憎まれ口を聞き始めた3歳頃のこと。
 どうにも可愛らしいと思う瞬間があり、それがトイレに入っている時だった。
 ウンチをしている時。大抵「そばにいて」と頼み、ウンチをしながら、
 「母ちゃん、ミツくん(自分の名前)のお尻取れてない?まだついてる?大丈夫?」
 と、それはそれは、とても不安そうに聞いてくるのだった。


・4歳の息子の通う幼稚園では、色のついた綺麗なビニール袋で変身グッズが作られ、各教室に置いてある。男の子には、マントやベルト、女の子にはお姫様ドレスなど。
 息子は、お友達とマントを付けて遊んでいるらしいのだが、当人いはく、後ろにつけているはずのマントがどうしても前にきてしまい、エプロンのようになってしまうとのこと。
 単に、キミがこまめに直すことをせず、夢中で遊んでいるからだと思うのだけど……。
 「○△くんや□○くんは、いつもちゃーんと後ろについているんだよねぇ。僕のだけ、どうしても前にマントがきちゃうんだよねぇ〜。」
 と遠い目をして話してくれた。