私のお笑い好きはいつから始まっていたのだろう。まずは、誰かの遺伝なのかなと、そこから考えてみる。
 父が、結構お笑いが好きだし、すごくトボけている。まあボケとツッコミで言ったら、ボケの方。計算していると思う。父の祖父がものすごくトボけた面白い人だったらしい。父はその遺伝なのかなあ?って、さっきから「遺伝なのかな」とか書いているけどさあ。そんなDNAってあるのだろうか。
 そう言えば。父が、私の新婚当初に、アドバイスのつもりでよく言ってくれていたけど、「生活の中にお笑い要素を!」と。ユーモア精神というのは大切だ。海外なんかじゃ、好みのタイプの上位に「ユーモア精神のある人」というのが入っている。頭をよく働かせないとわからない笑いもたくさんあるので、ユーモア精神のある人は頭が良い、と考慮されるらしい。又、政治や社会のことを皮肉っていたりすることも多いので、知的でないと、わからない笑いもある。そもそも、お笑いは、気持ちの余裕だ。自分が少々バカになってまで、周りを和ませられる?ちょっとからかわれて、笑い飛ばせる?自分でちょっと哀しくなるような話を、笑い話にして皆を笑わせられる?
 そんなちょっとした工夫で、なんてなんて生活に潤いができるんでしょう〜!
 母はと言えば、かなりのフザけ屋さん。フザけ屋さんなところは私が似てしまった。子供がフザけていると、私も調子に乗って一緒にフザけるので、増長させられた子供は興奮しすぎてしまい、夫が時々怒ってしまう。そして二人して怒られた気持ちになってシュンとしてしまいます。外でもそうですね。よその子がフザけているのを一緒にウヒャウヒャ笑っていると、そこのお母さんが怒るわけです。やっぱりシュンとしてます。
 兄もそういった影響なのか、かなりのフザけ屋さん。子供の頃なんか、度を超さないでね、と言いたいところの割とギリギリのラインを行きつ戻りつ、というくらいだった。大人になった兄は、やっぱりお笑い好きになった。ダウンタウンが相当好きだったみたい。今はどうなのかな。

 で。私はと言えば……。
 帰国子女だった私は、帰国した当初、テレビがつまらなくて仕方がなかったものだった。ところが、一年ちょっと経った小学三年生の頃、漫才ブームのために、漫才が目に入ることが多くなり、しかも早口の日本語がわかるということが、嬉しくてしょうがない。それで面白くてよく笑うようになった。
 幼い頃と言えば、あとは「8時だよ全員集合」ですね。
 あっ思い出した。私は加藤茶が好きだった。帰国直後の小学二年生の頃。
 物心つかない二歳の頃も好きだったらしい。「ちょっとだけよ」と言って、片足をピンと挙げてたのよ。と母からよく聞かされている。
 なーんだ、やっぱり生まれ持ったものだったのかしら??