夫とそれにまつわる音楽の話についても書いていきたい。
 夫と会話する時、子供の話、人間関係の話をよくする。その次に、欠かせないのがお笑いや音楽について。
 夫と知り合ったのは、24歳の頃。
 岡村靖幸の曲は面白い、という意見が、会って間もなく一致したことで、夫から色々と聴く曲を勧められた。その中に奥田民生もいた。そして、ギターのカッコ良さを伝えようとしてきた。
 当時はまだ、ロックで聴かれるギターの音に、私は興味がなかった。
 夫は、ギター持っているし、少しなら弾けると言っていたけど、まだまだ「フーン」てな具合だった。

 ギターって良い!と思うきっかけを作ったのは、ある日、夫に聴かされたFunkadelicの曲。Maggot Brain です。

 ……なんじゃこりゃあ!
 ショッキングだった。
 そうかギターってこんなにも、こんなにも!!訴える力があるんだー。
 心を打つギターの音。
 染みてくる。
 ひえ〜切ないなあ〜。

 その迫力にただただ圧倒されて、黙って聴くしかなかった。いやあ、それから何度聴いたかなあ。まあ彼らの音楽は、ロックというジャンルじゃないかもしれないけど。
 ギターって、ただうるさいって思っていた時期もあったのが、色々聴いているうちに、他の楽器と一緒で、心があるんだと気がついた。それは自分の中で大きな発見だった。見る目が全く違ってしまった。色々な言葉より、その演奏が随分と訴えてきましたねぇ。ギターってスゴイんだぞーって。
 ま、ロックが好きなら、ギターの音の良さがわからないわけがないですよねぇ。