楽器を演奏すること。ピアノを続けること。
 それを押し付けなかった母に感謝です。
 おかげさまで、伸び伸びと色々なジャンルの音楽を、好きになることができました。
 それに、文を書くことが一番好きになりました。
 自分が本当に心から欲するものが何なのか、何を一番大事に思っていて、何をすることが一番好きなのか、自分で見極めることができた。
 心から楽器が好きだったら、それを続けていけば良いだけの話だ。私にとっては、楽器がそこまで大切にならなかったというだけ。
 そして、演奏者たちへの憧れも、もちろんあるんだよ。
 良いなあ、素敵だなあ。楽器が弾けるって心が豊かだなあ。って。
 それが、クラシックだろうとロックだろうと。日常に「絶対必要」ではない自分の空間。世界。それが気持ちのゆとりですね。それが仕事になっている人は、そんなことも言ってられないだろうけどねぇ。

 まあ、そんなわけで、話を戻すと、私は母じゃないからね。母の分身じゃないからね。
 子供ができたら、私も肝に銘じておこうと思っていたことの一つです。

 しかし面白いことに、以前達者だったピアノより、ヴァイオリンを聴く耳だけ肥えてしまいました。もちろん素人「なりに」ですけどね。
 そして、これは母のお陰(?)なんだろうね〜。