3〜7歳までアメリカニュージャージー州に住んでいた。帰国子女という立場、経験はすごく「自分」に影響している。
 行った人にしかわからないと思いつつ、何年か前に本を完成させたが、行ったことのない人たちの中にも理解してくれる人たちはいた。想像力豊かで柔軟な、頭の良い方たちだろうと尊敬します。自分の経験したことのない話を聞いて「ナルホド」と思える器の大きさがある人。私もそんな風になりたいなあ。

 英語に関しては、あまり喋ることができない。聞き取りは結構できるのだが、単語や文を聞き取れても、その単語や言い回しの意味がわからなかったり、返事の仕方がわからなかったり。発音だけ残っているので、話せると思われるのは困ります。
 夫は時々英語を使う仕事をしているのだが、私によく発音について聞いてくる。こちらもできるまでダメ出ししてしまう。でも、私にしたら堂々とアジアなまりの英語を話せる人はカッコ良い。ちょっと聞き取りにくいのは確かだが、アジアなまりの英語って現地で聞くと、結構カッコ良いですよ。
 現地に住んでいる人たちも、自分の母国語のなまりが出ていることが多い。多分「上手に発音しなければいけない」と思っているのは、日本人が一番多いのではないかしら。
 何もアメリカ語を話す必要はない。確かに「そんな発音じゃ、違う単語に聞こえるよ。」と笑ってしまう場面も多いけどね、実際のコミュニケートではそんなに細かいこと気にしてられないでしょう。ちゃんと自分の言いたいことが伝わるかどうかですから。
 声の大きさや押し出し、自己主張で、何とかアメリカは渡っていけます。
 私がアメリカ行くと、肝心のその三つが足りていない。
 発音は二の次三の次で良いんだよ。もちろん良いに越したことはないけど。
 少しずつ、帰国子女としての自分を発見した時のことも書いていこうかな。