ああ早く更年期が過ぎないかなあ。生理に影響されていない期間が、以前よりとってもラクに感じるようになってきたので、こんなにラクなんだったらもう必要ないと思うのだ。
 とは言っても、ずっとロングスリーパー気味だった私にとって、「6〜7時間の睡眠で、昼間も眠くなく頭がすっきりしている」ということは、返って心配であった。
 以前はたくさん寝ないと体が持たないくらいだったではないか。と。
 案の定、息子の長期の休みが始まると、私は以前のように8時間ほど毎日寝た。最初の数日こそ、朝早く起きてしまったが、その後は朝早く目覚めてもすぐにまた寝てしまい、やっぱり8時間寝てしまうのだった。
 しかし思い返してみれば、以前は子供が休みの日は、9時間くらいは寝ていたではないか。それでも「ああもう起きなくちゃ、息子もお腹が空いてしまうだろう」と、自分の寝たい気持ちに鞭打って、頑張って起きていたくらいである。休みの日なのに、8時間「しか」寝ないということは私にとっては結構大きなことである。そして「以前は休みの日になると、もっと寝ていた」という意識のために、しばらく布団にもぐったまま少々グズグズしてしまうのだ。そして「もうすっかり目がさめて元気」って頃に布団から出てくると、私はもう本当にその日一日元気なのだ。なんて快適!
 息子の長期の休みが終わるという日の朝、やはり私は5時半頃目がさめて、30分くらい眠れなかった。ムキになって横になっていると、6時くらいにまた寝入ったらしい。またこのパターン。目覚まし時計で起きて「ああ、もっと寝たかった」と思いながら着替えていると、もう頭も目も冴えている。またこういう日々が始まるのか。でも長期休みの間は、あんなに寝たのに、今はこんなで大丈夫なのか?
 半年に一回、自律神経の調整のための薬をもらいに行く病院があり、ちょうどそのタイミングに合ったため、相談してみた。
 すると先生「あなたの歳で8時間眠れる方が、長いと思いますけどねえ」と笑っている。やっぱり私ってロングスリーパーなのかな。「個人差はありますけどね。6〜7時間眠れているなら普通だと思いますよ。」とか言う。しかも「それで日中眠くないのなら、心配ないですよ」って。「そりゃあお子さんのことで、早く起きなきゃとかそういう気分的なものが左右するんでしょうけど、それで日中眠くないならねえ」と笑っている。ああ笑っている。「動悸がするのは心配ないですか?」と聞くと「まあそういう年頃なんでしょうね。2〜3日続いて不快だったら、お薬のんだら良いと思いますよ」と、ヒジョーに軽く流された。
 あはは!そうなんだー!……っていう気分的なものも先生は考慮してくれたのかもしれないけど、私の気持ちは一気に軽くなった。
 睡眠時間、私なりに短くなりました。そしていたって正常の範囲内みたいです。日中を毎日のように昼寝しなければもたない頃のことを思えば、自由に使える時間が少し増えたし、晩御飯を作る時にもうろうとしていない。元気に晩御飯を作ることができるなんて、快適過ぎる! みんなこんなだったら、そりゃあ晩御飯も少々手がこんでいても作る気になるってものだろう。なんだかとても得した気分。