この秋冬、あまり雀サイズの野鳥を見なかった。例えば、ヤマガラシジュウカラエナガ。前の秋冬は、すごく見たのに。家の近くで、ヤマガラシジュウカラを見つけた時には、感激した。夫の職場でも、大体、出る時間が決まっていて、その時間帯に散歩すると、そういった小鳥たちの混群を見ることもできた。でも今年は見ない。
 猛禽類がいるから?? いや、でも、前もタカはいた。ノスリらしき鳥も見た。それでも少し経つと、またヤマガラシジュウカラや、コゲラが見られたものだった。
 今年は、秋の終わりに、シジュウカラコゲラを5度ほど見たくらい。メジロらしき鳥もチラッと。わーこれからどんどん見ることができるんだろうなーと思っていたのに、私の冬の楽しみがああ!この冬は、まったく手応えない。
 ちなみに、ノスリは、かなりハッキリと認識できた。猛禽類は、広げた翼の裏側に特徴があるので、下からよく観察して覚えておき、帰宅後調べるとすぐわかる。
 タカは、白に茶色っぽい点々の縞模様。木の枝にとまっている時には、近くにいるカラスと比べた大きさと、胸の縦や横の模様やによって、ハイタカかな、オオタカかなと、大体だが、何となくわかる。トンビは、茶色っぽい翼に、白の斑点。ノスリは、白っぽい翼に、茶色の斑点。まあザッと簡単に言えば、こんな感じである。
 寂しいなーと思っていたら、時々行くカフェで、窓から可愛い鳥を見た。
 今年はやたらに、カワラヒワを見るのだが、そこのカフェでも、もれなくカワラヒワ。しかも多数!ヒヨドリも、ビービーとうるさいくらい。「ああ、またヒヨドリカワラヒワだ。」珍しくもないと思ったが、水辺のそばの松の木に、鳥たちがとまると、そこのカフェから丸見えなのである。……じゃあ見ちゃう。だって、かなりの至近距離。見慣れているはずのカワラヒワを、ついつい観察。頭が鳩みたいにまるっこく縦長で、くちばしがピンク、翼に黄色い線が入っていて、キリリコロロと鳴くのは、やっぱり可愛い。
 しかし!!おや、あれは、カワラヒワよりずいぶん小さい。逆光で、ハッキリとは見えないが、体に色々と模様があるようだ。動きも落ち着かない。小さくて丸っこいけど、尾羽はそんなに長くないからエナガではないし、動きが少し違う。くちばしは、直線状にとんがっている。ん??キクイタダキ??まさか。
 あまりにキクイタダキを見たいと切望しているがために、そう見えるのでは。と思って、黙っていたが、夫も「キクイタダキ?」と言った。
 えっ。もっとじっとしてくれよ〜!!という願いも空しく飛んで行ってしまった。中から見ているので、小さな鳴き声は聞こえないし。
 でももう、キクイタダキだったんじゃないかなって思うことにしています。その方が楽しいから。そして、私が今回知ったこと。菊のように模様が頭の上にあるから、「菊」「頂き」で、「キクイタダキ」って言うんですって!ずっと「キクイ」「ダタキ」だと思っていました。前も間違って、「キクイダタキ」って表記しているはず。名前も可愛いんだな〜。頭の上の模様、菊には見えませんけどね、正直。四角くて。今度はしっかり見たいので、そこのカフェに通い詰めようかしら。双眼鏡持って。