息子がドラムレッスンに行っている間の少しの時間、家に帰るほどの時間はないので、近くで買い物など用事を済ませたり、お茶を飲んだりすることがほとんどなのだが、よく行くカフェでお茶を飲んでいると、外でツバメが見えた。
 夫がそれを見て「あれ、幼鳥じゃない?」と言う。
 またまた、幼鳥を見たいからそういう風に見えてくるんじゃ……と思って見たら、確かに電線のとまりかたが、心もとない。風に揺られる電線に、必死でバランス取ってつかまっている感じがする。そのうち、親鳥と思われる鳥が、餌をやった。
 「可愛い!」
 あんなに大きくなっても、餌をもらうんだ、と笑ってしまった。まあ人間も、ある意味そうだけどねぇ。
 サイズはパッと見、親鳥と区別がつかない。少し飛んでみるが、すぐどこかにとまり、飛ぶ練習をしているのかなというように見えた。
 そして、とうとうこの前、シジュウカラの幼鳥を見てしまった。
 いやあ、可愛かったなあ〜。
 ゴミステーションに、ゴミを捨てに行った時です。
 「ピー……ッピー」という鳴き声がして、そこらにいる雀やカワラヒワではない、聞きなれない声に「何の鳥だ?見てみたい」と焦った。あまり聞いたことのない鳴き声である。この辺のゴミステーションは、庭に置く物置のような所にゴミ袋を入れるものだから、ゴミを捨てながら上がすぐ見えるわけではないので、その鳴き声がした時、慌てて置いて、扉を閉めながら上を探した。
 ……ボサボサだった。
 いや、ボッサボサ!!!……だった。人間で言えば、髪の毛の寝グセ、つきまくりみたいな体。起きたてのような。
 あっ幼鳥!
 すぐにわかった。「何の?」と思う間もなく、お腹に一本黒い筋が見えた。サイズ的にもシジュウカラであった。まだ「ツピー」と澄んだ声で鳴けないらしい。その「ピー」が可愛くて、ニヤニヤしながら家に戻った。もちろん夫に報告。良いでしょ〜。
 ある日は、雀の幼鳥の団体さんを見た。ほとんど皆、ボサボサだった。単に体が細くて小さめのもいた。車で走っていて気付いたのだが、道路をよけてくれなくて、ちょっと焦った。仕方なく、こちらが少し避けてスルスルと走りすぎた。前までなら「どいてよー!!」って感じで、鳥が逃げるギリギリまで寄って、逃げるのを待っていたのに、今は私が避けている。
 幼鳥って、可愛いですね。