「合コン」と言えば、最近は何だか騒がしく、お祭り化している感じがある。芸能人など、既婚者でも合コンをすると聞くと、最近の「合コン」のイメージからして、眉をひそめてしまう。とは言いながら、今の方が気軽なのかなとも思う。ランチ時にする和やか(?)な「ランチ合コン」とか、大規模な街おこし「街コン」とかも含め、色々耳にはする。
 20年程前、私たちが大学生の頃の「合コン」と言えば、今思い返すと、ただの「食べ飲み会」であった。王様ゲームみたいなゲームもなかったし、カラオケで二次会も、定番でもなかったし、携帯なんかも皆持っていなかったから、メール交換とかもなかったし。今よりハシャいだ感じではなかったのではないだろうか。その時を楽しめば良い!とかいう感じでなかったです。カップルが主催することはあっても、彼女や彼氏がいる人は原則的に参加しない。既婚者が加わるなんて論外。
 男女をほぼ同人数合わせて、ただ、飲み、喋る、といった非常に穏やかなものであったように思う。その中で、カップルができても、そんなに下品な感じはなかった。合コンをしたその日に、どうこうってことも、当然なかった。私の周りだけ??いやいや、たまにそんな話を聞いたら、すごい人ねって軽蔑をこめて言う感じでした。当時は、「お互い初対面ですね。初めてですから、お互いを知りましょうね。」って程度。もし合コンをして、気に入った者同士がいれば、その人たちを中心にまた度々同じメンバーで飲み会をする、っていうロングスパンも視野に入れた、そんな集まりだった。と思っていたんだけど。私は。まあ気に入った者同士がいなかったら、一回きりだけど。気に入った者同士がいれば、周りがまた同じようなメンバーで合コンをセッティングする。で、カップルになっても、そのカップルが飲み会を開く。そして、新たなカップルが誕生しないかなと、お互いの都合と合わせながら、ちょくちょくメンバーの一部を変えてみたりする。そんなでした。
 ちなみに、大学生活始まって当初は、一応「ほとんどが知らない者同士で、好みのタイプがいるかいないか探しましょう」っていうことを目的にしていたため、本当の「ただの飲み会」とは区別していた。本当の「ただの飲み会」は、ほぼ全員が知っている者同士なので、それはそれで「合コン」とは呼ばれなかった。
 で、私も何度か、当時の「合コン」たるものに参加しました。
 でもそれも、大学1〜2年生の時が多かったように思う。学年が上がるにつれ、大学生活への幻想というか、憧れというか、そういうものが減っていき、そういう集まりが面倒になっていったっていうことと、世界が広がることで男女問わず色々な知り合いもできるってことと、それによるのか、「彼氏ほしいなー」「彼女ほしいなー」って欲というか、強い憧れみたいなものが、減っていくものなんですね。
 今回、私が書きたいのは、生まれて初めての、合コンに参加した時のことです。