今回、いっぱい涙も流しました。
 友達が避難するとわかって泣いて、友達が温かい言葉をかけてくれて泣いて、不安になって泣いて、夫と一度離れる時に泣いて、子供が胸を痛めている気持ちが辛くて泣いて、色々な人のブログを読んで泣いて、色々な人の音楽を聴いて泣いて、被災者の悲惨な気持ち、強がる気持ち、辛い気持ちを記事で読んで泣いて、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を読んで泣きました。
 泣いて気分が変わるなら泣いたら良いと思います。
 人の心についての本をたくさん読んでいると、子供だけでなく、大人も感情は抑えない方が良い、とのことです。だから、我慢しないで良いと思う。緊張が解けた時にも、人は泣きます。泣くことはもっと気軽で良いと思うんです。ほぼ日刊イトイ新聞で、糸井重里さんも書いていました。泣くことは、大きなことではない、というような内容です。何かを決める基準でもないし、泣いたからって良いわけでもない、ダメなわけでもない、特別なことではないんだというようなことだと、私は解釈しました。
 笑うのも良いと思います。こんな時に不謹慎とか言われても笑ったら良いと思います。それで元気が出るのなら。大笑いしたら良い。
 泣いても笑っても良いんです。我慢せずに、もっと素直に感情を表出したら良い。こんな時だから余計にです。
 まだまだ原発は不安定な状態です。でも、今住んでいる所は大丈夫。夫とたくさん話して、たくさんのことを議論して、知ったこともあるし、調べたこともあるし、わかったことがたくさんありました。自分がどのように考えるかもわかりました。
 自分が築き上げていたと思っていた薄っぺらな人間関係が嫌になりました。口々に不安な気持ちだけを言う人たち。不安を解消するために勉強したり調べたり、夫と議論したりした私に、頼ってくる皆。その気持ちを支え続けるのに、少しだけ疲れました。逆に、心配してくれる友達が全国に、たくさんいることも、すごくありがたいと思いました。私が、しっかりと立ち、息子の気持ちを見守っていられるのは、私だけの力ではない。今回温かい気持ちをたくさん分けてくれた人たちがいたからです。その人たちの気持ちや言葉がどれだけ支えになったか。それを心にとめて、これからも、マイペースに日常を過ごしていきたいです。正直、もう少し静かに暮らしたいというのが望みですが、何かと大変な今は、ちょっと贅沢なのかなと思います。
 今後も、忘れず、復興に何らかの力添えを、ささやかながら、ずっと続けていきたいです。少なくとも、今、辛い気持ちにいる子供たちが大人になるまで。
 日本は復興できますよ。阪神大震災の後を見てきましたからね。規模は違っても、力強く復興する街や人を見てきました。これからも、辛いニュースも辛いことも続くけど、それでも頑張っている人、街、もたくさんいます。両方をきちんと心にとめておきましょう。
 また、次回から、書きためているエッセーを載せていきます。
 これからも、よろしくお願いいたします。