結婚して、特に子供ができてからの、私の人付き合いは、相変わらずなようだけど、だいぶ変わったところもある。
 大人になってから、心を開く友達は減ると言うが、私には幸い、結婚してからも、子供ができてからも、学生時代からの親友と同じくらい深い話ができるという友達がちょこちょことできる。ただ、今までの思い出の積み重ねが少なく、信頼関係がすぐに築けるわけではないので、ちょっとしたことで簡単に不信感を抱いてしまい、本当に信じきるまでには、だいぶ時間がかかるけど。でも、子供ができてからの友達は、ここが大事と私が思う「家族観」や「親子関係」「人との距離感」が、最初から似ている人が多いので、確かにお互いの信頼関係を築くまではちょっと時間がかかるけど、それさえしっかり確認し合えれば、ある部分部分それぞれの面において、強い友情で結ばれることができると信じている。
 子供ができてからの友人関係で意識的なのは、自分のこと以上に気になる子供のことなので、特に子供に関してのお互いの対抗意識がない人、というのがとても重要になってくる。私は、自分の子供が、0歳で生まれた時から、赤ちゃんである自分の子供を、他人の子供と比べることも、比べられることもとてもいやだったので、そういう発達や、程度の張り合いというのが大嫌いでした。幼稚園に上がっても、発達の差は、個人個人で違うし、小学生以降にもなると、何ができるとか何ができないとか、そういうことに対抗心を燃やす親も大の苦手。なので、そういうのがない人が「大」前提。自分の子供のことを一生懸命考えて、子供のために何をしてあげられるか、それは自己満足ではないのかと考え、甘えさせることの重要さを考え、甘やかしを抑えることを考え、葛藤しながら、子供への心からの愛しい気持ちを持ちつつ、お互いの子供の良さを見つけられる人が良いです。ちゃんとあちこちにいます。そうじゃない人もとても多いけど、自分と同程度に(それが「足りない」とか「やり過ぎ」かということは、わかりません。あくまでも自分と「同じくらい」に考えているということ)子供のことを考えている人は、割と見つかる。
 そんなわけで、私の周りの人たちは、とても包容力があって、人の感情を受け止めてくれる人が多いし、特に気に入る友達は、当人たちの葛藤と、言うべき言葉をしっかり言葉にする人なのです。人の好き嫌いがはっきりしている私にしては、意外と気の合う友達が多い。いや、はっきりしているからこそ、本当に合う人というのが、見つかっていくものなのかもしれない、と思うことにしている。
 幼い頃からはっきりはしているので、やはり、幼い頃から、私の友達のパターンはある程度定まったものになっているようだ。でも、それに気付いたのは、これを書きながらです。自分で決めてかかっているわけではなく、書いていくうちに、自然とそういうタイプの人たちばかりだなあと気付いた。でもそれで居心地が良いのだから、私の好みであり、そういう人に好かれやすくなる(?そうであってほしいな)のだろう。好き嫌いがハッキリしているのは悪いことではないんだなと改めて書きながら思った。
 そして、カウンセラーたちの本を読んで、「わざわざ、嫌な人に近付くというやり方で、自分に試練を与える必要はない」という記述が目立つことに気付き、人間関係を築く上で、表面的なつきあいは社会で必要になることもあるが、友達付き合いに関しては、自分の気持ちに忠実で良いのだなと確信を持っている。無理に、嫌な人に近付いたり、社会勉強だと、自分に課題を与えなくても、自然にそういう場は何となく適当にこなしていけば良い。とは思いつつ!人との距離感て、なかなか難しいんですけどね〜。