ところで、演奏する方はと言えば。
 ピアノを弾くと、4歳の息子が嫉妬する。
 「僕が弾くの!お母さんは弾かないの!!」と独占。私が子供の方を向いていないとかそういう類の嫉妬ではない。それより、自分がちゃんと音符がわからない、うまく弾けない、ということに腹が立つらしい。かと言って、習うつもりもないらしい。
 まあ性格上、まだまだそんな根性はなさそうだ。
 今のところ、ピアノと弾く時は、奥田民生と一緒に演奏している「斉藤有太」が気になるらしく、ピアノをたたきつけながら「僕、斉藤有太なんだよ。」となりきっている。もしくは、幼稚園の先生になりきって、色々弾きながら唄う。食事の時の挨拶や、単純に歌の時間に歌う歌。中には「お片づけ」という歌があり、「♪おかたづけ〜……って弾くから、母さんは片づけをして下さいね〜。」と言われることがある。これはピアノを弾きたいのではなく、片付けてもらいたいのでは??と疑問を持ちつつ、何だか複雑な気持ちで、片づけをさせられることもある。
 まあそんなわけで、私はピアノを弾かせてもらえんのですな。
 息子のいない時、幼稚園行っている間に、って思うけど、家事したり、買い物したり、ウオーキングしたり、文書いたり、などなどほかの事で時間を取られる。まあ要するに、ピアノは二の次なので、そういうことになっちゃうんだけどね。だって、どうしても弾きたかったら、時間作って弾くはずだもんねぇ。
 それでも、息子がいても、ピアノの練習できる環境。―に早くなってほしいやら。でもそうなると、その頃の息子は随分親離れしているんだろうなと寂しいやら。