お笑いのことを書くときりがないので、なかなか書く気が起こらない。ブームも、ちょっとしたフレーズも、番組も、すぐ過去のものになっていくので、文を書いてから数か月や半年経ってから載せるようなこのエッセーには向かないのだ。
 それでも今回書く気になったのは、どうにも気になって仕方ないというか、それまでは好きではなかったはずのコンビが、可笑しくて仕方なくなったからだ。その自分の心の変化と共に、不思議な存在なので、どうしても書いておこうと思いまして。
 今までは、自分がどういう番組を観てきたかを書いてきたことがある。
 ここ一年位のことを言えば、相変わらずさまぁ〜ずファンで、特に三村は個人的に大好きなので、「さまぁ〜ずさまぁ〜ず」は一番好きな番組である。「モヤモヤさまぁ〜ず」や、ウッチャンの笑いも好きなので、「内村さまぁ〜ず」もなるべく観ている。でも、最近、彼らの番組が増えてしまい、すべては観きれない。他にも観たいバラエティ番組はたくさんあるので。「アメトーーク」「日曜芸人」「ストライクTV」も欠かせない。「水曜どうでしょう」も藤村Dが好きなので、放送があれば観る。あとは、息子の好きなネタ番組も欠かせない。「イロモネア」とか「レッドカーペット」、「おもしろ壮」などは、時々しかないが、好きな番組である。コンテストものももちろん観たがるし、私も楽しみにしているので、「R-1グランプリ」「キングオブコント」「THE MANZAI」「IPPONグランプリ」も必ず。
 それで、近年は、そういったトーク番組やコンテストもので、バイきんぐやバカリズム東京03キングオブコメディなど、コントに出てきた人たちの面白さが気になっていた。漫才ももちろんずっと好きだったのだが、最近は、爆発的に「この人(或いはコンビ)、気になる、面白い」って思うことがあまりなかった。
 昔のダウンタウンとか、M-1での笑い飯とか、中川家とか、オードリー、アンタッチャブルなど、爆笑したものだけど、ものすごく笑った経験が少しずつ少なくなっていた。チュートリアルフットボールアワーとかでも爆笑したけど、その後のトークが面白くて、トークの方での印象が強くなっている。しかし、THE MANZAIが始まった。
 M-1のように、デビュー10年以内というくくりがなくなって、緊張感が少し減り、又、それによっての「これからブレイクするぞ!」という感じも減ってしまったものの、ああこの人たちこういう漫才をするんだ、こうなったんだ、っていう新たな発見や、漫才が進化してく様子が見れるようになって、なかなか面白い。博多華丸大吉のちゃんとした漫才も、そこで初めて観たし、パンクブーブーや千鳥、ノンスタイルの、昔からは少し変わってきた漫才を観ることも面白いと思う。HiHiや、テンダラーなど、芸歴20年位なのに、初めて観た漫才にも大笑いした。こういう人たちもいたんだ、っていう発見もあり。
 若手と言って良いものか、ハライチも、毎回わかってはいるのだが、楽しい。澤部君も、一生懸命でなかなか可愛い。ネタとしては、このままではいけないのかもしれないけど、でも観る時は、澤部君のいつものパターンを楽しみにしてしまう。ウエストランドも、私としては大笑いするんだけど、このままじゃいけないのかな。でも、あの必死さ加減が可笑しくて仕方ないんですけどね。